「漢方の未来~こころとからだ通信」
オメガー3が多いと5年も長生き!って知ってましたか?
EPA・DHAなどのオメガー3系の脂肪酸は、血液を詰まりにくくして心筋梗塞や
脳梗塞の予防、アレルギー疾患など炎症を抑えることがわかっています。
反対に、サラダ油のようなオメガ‐6系の脂肪酸が多いと、脂肪膜が固くなること
が知られています。
今回は、オメガ‐3の新しい研究成果を紹介します。
スペインの医学研究所は、「赤血球のオメガ‐3系脂肪酸レベルが高い者は
全死因による死亡リスクが低めである」と報告しました。
この研究は、米国の長期大規模疫学研究である65歳以上の2240人の血中
脂肪酸レベルのデータを解析したものです。その結果、オメガ‐3系が赤血球中
に多いと、平均余命がほぼ5年長いことがわかりました。
通常、喫煙者であると平均余命が4.7年短くなると言われているので、ほとんど
同じだけ平均余命が長くなることには驚きです。
もう一つは、「脂肪の多い魚の豊富な食事は、野菜ベースの脂肪が豊富に比べて
頻繁な片頭痛に苦しむ患者の回数や痛みの強さを減らす」という米国立樓老化
研究所などによる研究報告です。
これは、慢性疼痛の影響に関する研究で、片頭痛に関する三劷叉神経の疼痛処理
組織および経路に炎症を起こすかどうかを食事由来の脂肪の種類で調査したもの
です。
その結果、コーン油、大豆油などのリノール酸が少なく、魚介類に含まれる
オメガ‐3系脂肪酸のレベルが高い食事が、この痛みの経路の炎症をやわらげる
事ができることを発見しました。
食事の変更の結果、植物油が少なく、脂肪の多い魚が多い食事は、対照群と
比較して、1日あたりの総頭痛時間、1日あたりの重度の頭痛時間、および1カ月
あたりの全体的な頭痛日数を30%~40%減少しました。
片頭痛にお悩みなら、一度オメガ‐3の多い食事をすることをおすすめします。
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