中医学では必ず「舌」を見て体の状態を判断します。
普段あまり意識していないのが「舌の色」「舌の形」ではないでしょうか?
「舌」から何が分かるのでいょうか?
<血流の状態が分かる>⇒舌上には多くの毛細血管が集まっているため、全身の血流
の変化が真っ先に現れます。
また、身体の血管で直視できるのは舌下静脈のみです。
<体液(水分量)の状態が分かる>⇒口腔内は、唾液の分泌によって常に湿潤した
粘膜組織です。なかでも舌下の組織は体液の
損耗でいち早く潤いや渇きの変化を受けます。
<自律神経の状態がわかる>⇒過緊張やストレスで、下の筋肉運動がうまくいかなく
なり言葉が詰まるなど、舌は自律神経の影響も大きく
受けています。
「表面が白い」⇒体の冷え、胃弱
表面が白いのは、舌苔が増えすぎている状態で血流不足のサイン。
黄色がかった場合は、胃や肝臓のトラブルを抱えていることもあります
「舌苔がまばら」⇒免疫力低下
過度のストレスなどで身体のバリア機能のバランスが悪くなっている
証拠。昼夜逆転など生活リズムが整っていない時や不安障害の兆候
にもなります。
「表面が割れている」⇒水分不足
地割れのような亀裂がある場合、身体は乾燥傾向。不眠や便秘、
さらに体内の塩分濃度も高まるため、高血圧や脳卒中の危険も
あります。
「赤い」⇒高血圧・・血流が悪く、血管に炎症を抱えている可能性もあります。
特に、舌先の先端が赤い時は要注意です。
特徴としては身体が熱くなりやすい。
「ふちがギザギザ」⇒慢性疲労、むくみ
水分代謝が悪く余剰水分が溜まってむくんで肥大化➝歯型に沿って
ギザギザになっている。下痢やめまい、慢性疲労に陥りやすい。
<要注意の舌>◎舌苔が黒い(こげ茶)⇒胃潰瘍・胃がんのキケン
◎舌の裏の血管がボコボコ⇒脳卒中のキケン
◎まっすぐ出せない⇒心筋梗塞のキケン
台湾の中医学の診療所などは、必ず脈診と舌の検診をするそうです。
それだけ舌の状態と体の状態が比例しているんですね~
時々鏡の前で自分の下を見たり動かしたりしてチェックしましょう!「漢方の未来」
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